東北大学 国際集積エレクトロニクス研究開発センター

東北大学

地域オープンイノベーション拠点

センター概要

センター長挨拶

遠藤 哲郎

東北大学
国際集積エレクトロニクス
研究開発センター
センター長 遠藤 哲郎

 集積エレクトロニクスは、あらゆる産業製品や社会基盤に活用され、我々の生活の質を決定する技術です。カーボンニュートラルやAI/IoT/DX、Society 5.0 実現という社会ニーズに対し、飛躍的な省電力動作を実現できる革新的集積エレクトロニクスシステムが求められています。
 国際集積エレクトロニクス研究開発センター(CIES)は、多様な国内外の企業、そして地方公共団体と連携して、材料・装置・デバイス・回路・システムなど、産学共同研究、大型国家プロジェクト、地域連携プロジェクトからなるCIESコンソーシアムを運営して参りました。2021 年に本学が設立した「東北大学半導体テクノロジー共創体」の一翼を担っており、研究開発分野を従来のスピントロニクスから、AIハードウェア、パワーエレクトロニクスに拡充して、集積エレクトロニクス技術に係るコア技術の開発を推進しております。これまでに、世界最高性能となる多様な革新的技術の開発に成功し、超低消費電力が要求されるIoT/AIシステムへの展開を目指しております。加えて、東北大学発スタートアップ「パワースピン株式会社」と連携し、開発技術群の社会実装への展開と、更なる産学連携の高度化を加速させております。
 2023年6月に我が国の「半導体・デジタル産業戦略」が改訂され、「アカデミアを中核とした拠点における先端技術開発(スピントロニクス技術)」が目標・戦略に位置づけられました。本センターの責務は格段に高まっていると認識しております。G7広島サミットにおいて「半導体の人材育成と研究開発に関する未来に向けた日米大学間パートナーシップ(UPWARDS for the Future)」が締結され、産業界と日米大学の連携により、革新的な半導体の研究開発、製造、サプライチェーン、人材育成に取り組んでいるところです。
 これらの活動を通じて、地元宮城県の発展、カーボンニュートラルな社会の実現、そして経済成長と経済安全保障の確保に寄与して参る所存です。
 ここまで、本センターが発展して参りましたのも、多くの皆様の継続的なご支援、ご協力によるものです。
心からお礼を申し上げますと共に、引き続きのご支援をお願い申し上げます。

令和6年3月