センター概要
人材育成
参加者の声
2015年度
金 珍虎さん
Zhenhu Jin
東北大学大学院工学研究科
博士課程2年
先端のもとづくりの現場にある刺激
学内では、GPP-GMRという特殊な領域を研究してきたのですが、それらがどう製品化に応用されるのか把握できずにいました。だからこそアルプス電気を紹介されたときは、チャンスだと思いました。
恥ずかしながら、自分が知っている社会と言えば、学校だけ。初めて就業の現場を知り、端的に表せばショックを受けました。当然のこのなのでしょうが、社員の方々は限られた時間内に確実に業務を遂行します。その厳しさを体感できたのは、今後に向けて大きな財産です。
孔子曰く、三人いけば必ず我が師あり。インターンシップでは多くの方々との出会いがあり、新しい発見があります。自分の見地を広げる上で、いくつもの貴重な経験ができています。
企業講評
東北大学のGMR研究は世界のトップ。彼の研究は最先端だと言うことを、現場を通じて理解していただければ。それが受け入れに際しての思いでした。
長年、同じ業務に取り組んでいると、経験に頼りがちになるのですが、同じ事象でも学術的な視点から意見を述べてくれたりと、金さんは受け入れ側にも良い刺激をもたらしてくれました。
本人も「技術者に」と考えている様ですが、行く行くは磁気技術の世界をリードする一人になってくれることを期待します。
2014年度
(CIESインターンシップセミナー(2015年3月18日)における事例発表(成果報告より))
都澤 章平さん
Shohei Miyakozawa
東北大学大学院工学研究科
博士課程後期1年
仕事へのイメージが、漠然から鮮明に
インターンシップでは、研究開発職を目指す上で、現場で働くという事のイメージを明確にしたいということと、働く上でどのような事を意識すれば良いのかを知りたいと思い参加しました。
仕事の進め方は、研究室の手順にも通じている事がわかり、今後の研究室での活動にしっかり取り組む事が大事だと感じました。
後輩の皆さんには、長期間にわたって一つのテーマに取り組む機会となり、働くイメージを明確にできることで、就職活動の一環としてのインターンシップとは違った貴重な体験になると考えます。
企業講評
今回、長期インターンシップを受入れるのは初めての経験でしたが、2名の研修生の能力の高さ、真面目に研究に取り組む姿勢といったところに驚きました。単なる職場見学ではなく、社員としても十分な成果を挙げてもらいました。
企業としてはインターン+成果ということで、短期では得られない経験を積ませてもらいました。今後も積極的に取り組んで行く必要性を感じます。
教員講評
カリキュラムとして合計半年間インターンシップに行かせる方針を取っています。今回の成果発表で出されていたのは一部ですが、5~6週間の期間内にやることは沢山あり、限られた時間の中でどのように仕事に取り組んでゆくかという経験が出来る良い機会と考えています。
岡田 篤さん
Atsushi Okada
東北大学大学院工学研究科
博士課程後期1年
専門外へのチャレンジで見えてきたもの
将来、研究開発職に就きたいため、どのように業務を行っているのか、また、ソフトウェア開発という事で、プログラミングや機械についての勉強をしたいと思い参加しました。
測定器メーカーということで、ハードウェアの技術が重要だと思っていましたが、同じ位ソフトウェアの技術も必要という事が分かりました。また、大学での研究分野と異なる分野の勉強ができ、非常に参考になりました。
インターンシップに参加して、いままで漠然としていた将来の進路がハッキリ見えてきたと思います。
企業講評
今回の研究テーマは、一般にハッキリとした結論がないと言われる非常に難しいテーマでした。企業内では、なかなか時間的な制約からそのような研究を進める事は出来ないため、インターンシップを通じてこのようなテーマに取り組んだ事は、企業としても非常にメリットであると思います。
教員講評
実際の開発の現場という事で、職場の雰囲気も伝わったのではないかと思います。都澤さんと岡田さんでは研究室と現場に対する感想が、反対で同じ企業に行っても得てくるもの、見えてくるものが違っていました。それぞれに良い経験となったのではないかと思います。
大澤 悟史さん
Satoshi Ohsawa
東北大学大学院工学研究科
博士課程前期1年
不足していた経験を積み重ねた日々
インターンシップでは、製品開発に向けた現場を体験し、大学の研究との違いを学ぶ事と、今後の自分への知識のフィードバックを目的に参加しました。
40日間の研修で,実用化を見据えた研究には、期日までに間に合うようにまず段取りをした上で実際の業務を行う事が大切だと感じました。また、回路の研究者に必要なスキルや、社会的な課題を見据えて解決の道のりを提案する事、コスト意識などこれまで大学の研究室と違う世界での体験が出来たと思います。
企業講評
職場の雰囲気に良くなじんでくれたと思います。インターンシップの期間内で何が出来るかを悩みながら、トラブルなどもありながらも成果としては非常に頑張っていた。研究に向かう姿勢は職人肌で、コツコツと努力する姿勢があり研究開発向きであると思いました。
教員講評
博士課程で他大学から本学に来たため、研究スケジュールが心配だったが、結果として非常に成長して帰ってきました。就職活動の事を考えクレバーに判断してしまう学生が多い中、チャレンジするマインドを持ってインターンシップに取り組んでいました。
中野 貴文さん
Takafumi Nakano
東北大学大学院工学研究科
博士課程後期1年
ここで得たすべてが、今後の指針となる
自分のケースでは、大学での研究と受け入れ先のテーマが完全にマッチングしていたため、大学における研究へのフィードバックと、普段の研究を別の視点から見る事で自身の成長に繋げたいと思っていました。
結果として、研究内容に繋がる成果の他、周辺領域の新たな知識や実験装置の使い方などを勉強する事が出来ました。なにより、初めての土地で、私生活も含め色々な経験をさせていただいたことで、社会人としての自分を見つめ直す良い機会になったと思います。
企業講評
専門分野が近い事もあって、課題解決よりも業務を体験し、問題が起きた時の対処や、コスト・納期に対する意識などを学んでもらえたのではないかと思います。期間中機器のトラブルなどもあったが、非常に柔軟に対応していた。プレゼン能力なども高く、インターンシップがプラスになってくれていればうれしく思います。
教員講評
企業内でも実際の研究レベルで実験できたことで、普段出来ない経験が出来たのではないかと思います。
若い時期に色々な実地体験を する事は大事です。海外のインターンシップおよび学会には意識して行かせるようにしているが、国内のインターンシップが今後の研究に向けても大変良い機会になったと思います。